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長野市 / H邸
「和のつくりを活かした美容室併用住宅をつくりたい」。
ご夫妻、お母さまともに美容師。それぞれに活躍する美容師一家をつなぐのは、
思い出の詰まった家を大事にする心とお互いへのリスペクト。
築35年の和の家を住み継ぐ家族の住まい。
愛着と、家族へのリスペクトと。
閑静な住宅地に建つH邸。落ち着きと華やぎを併せ持つ家は、奥さまのお母さまが営む美容室を備えた三世代家族の住まいだ。「和のつくりを活かした美容室併用住宅にしたくて」と話すのは奥さま。自らも美容師で、ご主人も自身の店を持つ美容師。それぞれが自分のスタイルで活躍しながら、ご夫妻とお子さま、お母さまがひとつ屋根の下で暮らしている。
H邸は、築35年の和風住宅。お母さまとの同居を機に、思い出が詰まった家のリノベーションを決めたという。意識したのは、和の趣を活かすこと、美容室を併設させること、三世代が程よい距離感で暮らせること。たくさんの想いを胸に、和風建築を活かしたリノベを多く手がけるまつけんのリフォームに託した。完成した住まいは、和室を境に店と暮らしが隣り合うつくり。新設された美容室は、和の素材が活きる木の温もりたっぷりの空間。動線や収納に配慮してつくられた居住エリアは、1階をシェア空間、2階を世帯ごとの空間と位置付け、程よく交錯しながら暮らせるようになっている。かつての面影を感じながら、以前と違う暮らしが叶う家になった。
先日、美容室がオープンした。お母さまは前にも増して仕事を楽しんでいるという。「美容室併設は母の長年の夢。叶えられて嬉しい」。三世代で暮らす住まいには、家への愛着とお互いのリスペクトが溢れている。
Design Concept
暮らしと仕事の場をつなぐ
「中間領域」としての和室
家の中央に位置する6帖の和室は、プライベート空間とパブリック空間の間のバッファーゾーン。建具をすべて閉めれば音や気配の伝わりを軽減する緩衝帯の役割を担い、片側だけを開ければリビング続きのくつろぎの間としても、美容室の着付けやキッズスペースとしても活用可能。すべて開放すれば、家中が広くつながる感覚を味わえます。以前は、8帖の和室(現美容室エリア)と連続する続き間。あえて欄間を残すことで和のエッセンスを加え、和風住宅リノベーションならではの空間を実現しています。(ナガノの家 リフォームリノベーション vol.9掲載)
「観葉植物で彩る美容室」をコンセプトに、道路側の和室と玄関を連ねて美容室に。木質の内装とグリーンが調和する心地いい空間になった。隣の和室は居住空間と共用で、必要に応じて着付けやキッズスペースとして活用できる