安曇野市
ココチエ一級建築士事務所
ココチエ一級建築士事務所 (安曇野市)
山形村 / T邸 / 夫、妻、長男
山林が近くまで迫る、自然豊かな峠道沿い。南から東へと開けたこの地から見下ろす松本平の眺めは、ここだけの“お宝”と言ってもいい。「長男が大好きな飛行機も、あちこちで上がる夏の花火も、ここから全部楽しめます」。Tさんご夫婦がこだわったのはこの眺めを生かすこと、そして恵まれたこの自然と一体になれるように過ごせることだ。
初対面で「できるできないは別にして、やりたいことをとにかく全部話して」と言ってくれたココチエの矢倉社長。家づくりのわがままをどんどん出しても、否定の言葉は決して返ってこない。「ここならまかせて大丈夫」と感じたという。
まず予算を伝えたうえで、「リビングとつながるウッドデッキは絶対ほしい」「物をあちこちに置くから、家自体のつくりはシンプルに」など、暮らしのコンセプトをしっかりくみ取ってもらった。安定した性能を提供できるココチエの企画住宅をベースに、Tさんの希望を叶えるウッドデッキの追加や間取りの変更など、可能なカスタマイズを加えて提案された図面を見ると「もう、直したいところがないんですよ。我が家にベストなプランを一発で出してもらえました」。規格(企画)住宅だからこそ、すでに十分に満たされている性能。それをTさん一家が描く生活スタイルに寄り添ってカスタマイズすることで、迷いのないスムーズなプランづくり、家づくりが叶えられた。
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長男は、とにかく外で遊ぶことが大好き。「朝から夜まで丸1日外にいても飽きることなんてないの。お昼は外でおにぎり食べて、外で遊んで。しまいには『夜ご飯も外で』って言い出します(笑)」。
無垢床のリビングからフラットにつながるウッドデッキ、そして広々とした庭へ。家の内と外をひとつながりの空間として考えられた設計に、Tさんご夫妻も大満足だ。もちろんそれを一番喜んでいるのは長男。「バーベキューとか、外でごはんを食べることは多いですね」とご主人は言うが、この家では“わざわざ外で”ではなく、ダイニングもデッキも庭も同じひと部屋の感覚なのが面白い。カスタマイズ成功のおかげで、最初から我が家流にあつらえたような、希望にぴったりの暮らしを思う存分楽しんでいる。(ナガノの家 2018年秋・冬号 vol.10掲載)
掃き出し窓の幅はギリギリまで目いっぱい大きく取り、“屋内と屋外が一体となるような、伸びやかに外へ広がるリビング”というこだわりを実現。木目の美しい無垢フローリングの先にウッドデッキが庭まで続き、途切れのない大空間のようだ
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