松本市
浅井木材株式会社
浅井木材株式会社 (松本市)
松本市 / M邸
本当に必要な物を知っている
大人のための自由でシンプルな家
50代で初めて持ち家を手に入れたMさんの住まいは、シンプルでミニマム。19坪のコンパクトな家に、必要なものが過不足なく収まっている。始まりは築40年の叔母夫婦の平屋を譲り受けたことから。「これを機に終の棲家を建てようと決めました」とMさん。新居を託したのは、「プランは完全自由設計」という浅井木材。リフォームも検討したが、耐震性や断熱性、土地の境界線等の問題から建て替えとなった。
老後を考えて、生活スペースは1階にコンパクトに集約。「ワンルーム暮らしはすごくラク。すぐ横が水回りで大型収納も備えてもらったので、洗う・干す・しまうがサッと済むのもとても便利です」とMさん。リビングをすっきり保て、料理の匂いが服につくのを避けられるメリットも大きい。
2階は一転、「これからの夢を詰め込んだ空間」とMさん。階段を上がると、壁一面の造作収納に収められたカラフルな織り糸が迎えてくれる。以前この家では叔母さまが「さをり織り教室」を開いており、習っていたMさんもいつしか教える側に。14帖の部屋には大きな織り機が置かれ、にぎやかな声が響く日を待っているようだ。
型紙がなく、どんな糸を使うのも自由というさをり織り。「その自由さは、浅井木材さんとの家づくりに似ているかも」とMさん。「暮らしやすさと楽しさを程よくミックスした、唯一無二の住まいができました」。(ナガノの家 Vol.21 2024年 春夏号掲載)
200本もの色とりどりの織り糸がぎっしりと並ぶ、2階の西側壁面収納。幅5m、高さ2.1mの棚をパイン集成材でつくってもらい、棚板は可動式だ。床板は張らず、床下地材の上にタイルカーペットを全面敷き込んだ仕上げに。振動を押さえつつ、建築コストのカットにもつながった