松本市
浅井木材株式会社
浅井木材株式会社 (松本市)
松本市 / A邸 / 夫、妻、長男、犬1匹
縁あって出合った土地は約260坪。平屋を希望して広い土地を探していたものの、ご夫妻も「広すぎ」との印象だった。しかし、ご主人の実家までは徒歩数分。長男Aちゃんの子育てにご両親が協力的だったこともあり、共働きのご夫妻は背中を押されるように土地を決めた。
「土地が広い分だけ建物の配置も自由が効きますが、既存の住宅が真近な場所。プライバシーを守りつつ、家族がくつろげるように希望しました」とご主人。浅井木材からの提案は南北に長いコの字型。中庭を挟むつくりはどの部屋にも自然光が入り、プライベート空間を隔てられるメリットもある。そこで家族で過ごすリビングは中庭に面して大きく開き、日中は自然光があふれる伸びやかな空間に。高い天井に見える梁や壁一面に造作した書棚などは、木を専門とする浅井木材の真骨頂。実家に眠っていたコレクションがズラリと並ぶ書棚に、ご主人は「これを実現したかった」と満足そう。
家事動線をスムーズにする秘密は廊下にも。トイレやバスルームなどの水回りは一直線上に。室内干しのスペースには収納の役割も持たせ、「干す」「しまう」のストレスを軽減。廊下に沿って設えた横長の書棚はたっぷり収納できる容量を持ち、ネット関連機器がきれいに収まる収納もご夫妻の希望通りだ。
広い敷地には子どもや愛犬が自由に遊べる庭と、ご両親のための家庭菜園もつくる予定。家の内外に三世代が集まる住まいが完成した。
(ナガノの家 Vol.18 2022年 秋・冬号掲載掲載)
キッチン方面からリビングを望む。自然光がたっぷり入る約24 帖のLDKは、図書館みたいな壁 一面の書架が壮観。リビングは梁をあらわしにした天井高がサ イズ以上の広がりを生み、愛犬も一緒に家族団らんが楽しめる