長野市 ／ U邸 ／ 夫、妻

趣味の充実と快適さを両立 音響室のあるフラットハウス

　奥さまの趣味は幼少期に始めたピアノ、ご主人は10年以上続けているサックス。演奏と同時に聴くことも好きなご夫妻は、オーディオ機器にもこだわりが。しかし以前のアパート生活では音漏れが気になり、どちらも十分に楽しめていなかったそう。そこで新居には、演奏と鑑賞の両方を存分に楽しめるスペースを最優先で希望。室内で思い切りサックスを吹いてもほとんど音が漏れない、万全な防音性能を備えた音響室付きの住まいが完成した。
　ご主人のご実家を建て替えようと考え始めたのは約２年前。大手メーカーなども訪ねたが理想には遠く、設計コンペでプランを比較検討することに。自分たちの希望や予算に合わせてくれるのはもちろん、耐震や断熱などの住宅性能にすぐれ、何よりもご主人が「最も人柄に惹かれた」という浅井木材をパートナーに選んだ。
　綿密な打ち合わせを経て完成したのは、長年住むことを考慮した暮らしやすい平屋。畳敷きの小上がり付きリビング、勝手口や階段の位置に配慮した機能的な間取り、垂直避難にも使える小屋裏や適材適所の収納をなど、希望が随所に盛り込まれている。フラットな快適さと趣味を謳歌できる新生活は、今秋始まったばかり。「音響室はこれからが本領発揮です」とのご主人の言葉に、喜びと希望が満ちあふれていた。
（ナガノの家　2021年春・夏号　vol.16掲載）