浅井木材株式会社 (松本市)

軽井沢町 / 既存のログハウスと渡り廊下でつながる15坪の家。高基礎上に建つ既 存の1階と新築の2階が連結するよ う高さが調整されている。外壁はスギ板張りで下部は湿気避けのためガ ルバリウム鋼板に。上側の一部もガルバリウム鋼板なのは、「高いとこ ろを突くキツツキ対策」とSさん

喧騒を離れ快適に住まう 実用と居心地を叶える森の家

静かな森の中、Sさんが既存のログハウスに寄り添う15坪の家をつくったのは、「森で過ごす時間を大切にしたいから」だという。普段は市街地に暮らし、休日はこの森の家で過ごすSさん。「喧騒を離れここで過ごす時間が、何より心を潤わせてくれる」と話す。既存のログハウスが築12年を過ぎ、木製の外階段に傷みが目立つようになったことから改修を決断。「安心して過ごせるように」と室内階段のある家を増築してつなげ、動線を改めることとなった。建築は兼ねてから信頼を寄せる浅井木材に依頼。「せっかくなら」と、静謐な家族の書斎と吹き抜けのある広いホールを設け、アートが楽しめるゆとり空間をつくることにした。
 増築部は、2階の渡り廊下で既存デッキにつながるつくり。起伏に富む地形ゆえ、既存ログハウス玄関へのアプローチが大変だったが、今回の工事で天候や防犯面でも不安のない住まいに生まれ変わった。印象的なのは、森を映すピクチャーウインドウが随所にあること。息を呑むような景色が目に入り、心が穏やかに満たされていく。
 ふと振り返ると、ご主人がたくさんの付箋を貼った植物図鑑を持って来てくれた。「この庭にはいろんな山野草が自生していて、普段は気にしないような小さな植物も目に留まる。そんな時間が愛おしくてね」。ご家族が大切にしている時間をますます充実させてくれる、新たな森の家が完成した。(ナガノの家 vol.23(2025春夏号)掲載)

既存のログハウスと渡り廊下でつながる15坪の家。高基礎上に建つ既存の1階と新築の2階が連結するよう高さが調整されている。外壁はスギ板張りで下部は湿気避けのためガルバリウム鋼板に。上側の一部もガ ルバリウム鋼板なのは、「高いところを突くキツツキ対策」とSさん

詳細データ

  • 竣工年月/ 2023年 11月
  • 所在地/軽井沢町
  • エリア/佐久
  • 階数/2階
  • 工法/木造軸組工法
  • 延床面積/ 49.42㎡ ( 14.95坪 )
  • 1F/ 28.85㎡ ( 8.73坪 )
  • 2F/ 20.57㎡ ( 6.22坪 )

特徴

  • 庭にこだわり
  • ウッドデッキテラスあり
  • 自然素材

企業情報

松本市

浅井木材株式会社

長野県の住宅工務店