伊那市
株式会社 片桐建設
株式会社 片桐建設 (伊那市)
辰野町 / K邸 / 長男、母
扉を開けると迎えてくれるのは、イエローのイタリアンガラスとワインレッドの手すりが印象的な階段ホール。その先に広がる伸びやかなリビングは、窓際に造作した無垢オーク材のベンチがコテージのような雰囲気だ。さらにテレビボードで区切られた北側には畳の小上がり、キッチン上部には天井高を生かしたロフトと、さまざまな表情の場所が緩やかにつながり、心地よい空気を織りなすK邸。「それぞれの空間は個性的ですが、不思議と統一感があります。好きなレッドをポイントに使っているのもお気に入りですね」とお母さまも大満足のよう。
長く暮らした母屋の老朽化が進んだことから新築を計画したご家族。ライフスタイルに合わせつつ遊び心溢れるプランを提案してくれたのが、旧知の仲である片桐建設の武田社長だ。たとえばロフトに上がる方法は、なんとご家族でペイントしたクライミングウォール! お母さまも体力づくりを兼ねて楽しんでいるそう。和室はピンクとブルーの琉球畳でモダンにまとめ、その北側には変型敷地を生かした三角の光庭を配置。年末はここで餅つきを楽しむ予定だ。
室内には、健康で快適に過ごせる工夫も。壁の珪藻土は空気環境を整えるとされる「リバース工法」を採用し、バスルームでは洗浄力や温浴効果が期待できる「マイクロバブル」を導入。お母さまの耳が聞こえやすいよう、キッチンには音の響きを整える調音パネルを使うなど、お母さまへの気遣いが尽くされた心身ともに快適な住まいが完成した。(ナガノの家 2016年秋冬号 vol.6掲載)
屋根勾配をあらわしにし、天井高約5mと伸びやかなLDK。無垢のオーク材フローリングは落ち着きある幅広タイプを選んだ。カウンターで食事できるキッチンは壁と天井に調音パネルを設置。スツールと棚のレッドがポイントに