南箕輪村 ／ 丸山邸 ／ 夫婦2人＋子ども2人

モダン＆ナチュラルをコラボして、家族みんなが心地よい住まいを実現。

　長男の小学校入学を機に新居づくりを決めたというご一家。施工会社選びでは、伊那エリアで40年に渡って自社大工での施工を行う、片桐建設の真摯な姿勢が決め手となった。電気関係の仕事に就いていることもあり「想いを叶えられる自由設計も条件のひとつでしたね」と話すご主人。基本的な設計プランはご主人自ら考えたという。
　職業柄「照明にはこだわりました」という住まいは、屋内外の随所に思い入れが。Ｌ字のリビングはダウンライトを使いつつ、壁面には色や照度など「シーンによって変えられる」照明を設置。２階ホールの天井には間接照明やニッチの飾り棚を設け、ギャラリースペースさながらに演出した。ゆったりしたガレージやスタイリッシュなサイディングも譲れなかったポイントだ。
　インテリアの好みは、ご主人はモダン派、奥さまはナチュラル派と一見対照的だが、バランスを考えたコラボがお洒落なまとまりを見せる。キッチンはタイル張りの壁面とアンティーク風の食器棚が素敵に調和し、さり気なく飾った小物も素敵。「父の手作りなんです」と教えてくれた食器棚は、身近な材料を組み合わせた温かな作品だ。
　また、ご主人の念願だったのが２階の多目的スペース。カウンターとハイスツールのある空間は、バーのような非日常感を醸し出す。ここから続く広いバルコニーには、空の下でテレビ鑑賞できるユニークな仕掛けも。自由な設計に遊び心をプラスし、家族４人の笑顔が絶えない豊かな空間が誕生した。（2015春夏号掲載）