伊那市
株式会社 片桐建設
株式会社 片桐建設 (伊那市)
茅野市 / T 邸 / 夫婦2人+子ども1人+祖父母2人
南に大きく眺望が開けたこの土地は、かつてTさんのご両親が家を建て、住み継いできた場所。老朽化した思い出の実家を取り壊し、今度はTさんが家を建てることを決断。「大工である父が自ら建てた家だったので、父の思い入れは強かったですね」とご主人。当初から2世帯住宅を前提にしてハウスメーカーや建築会社を探した結果、T夫妻とご両親の要望をすべて受けとめて、実現のために一緒に考えてくれたのが片桐建設だったという。
今も現役の大工として働くお父様と、元気に勤めに出ているお母様の親世帯。そして、娘のKちゃんも含む子世帯。それぞれのライフスタイルを守れるよう、LDKやトイレ、浴室など多くの居住空間を分け、T夫妻とご両親それぞれの希望を叶えている。そして、家全体に自然素材や和のテイストを取り入れた住まいは、各世帯のこだわりは異なっていても、調和がとれた“ひとつの家族の家”として完成されている。また、「長く暮らせる家を」と性能面でも妥協せず、長期優良住宅の認定も受けた。
今春から奥さまは職場復帰、長女は保育園へ通い始め、生活にも変化が。「家にじいじとばあばがいることで、娘は落ち着いて通えてます。私も帰りが遅くなる時に夕食を配慮してもらえたりと助かってます」と奥さま。“今までの家族のスタイルを変えずに生活できる家”でありながら、新たな安心感とつながりを確立。ほどよい距離感で親世帯と暮らせる、贅沢な2世帯住宅だ。(2014秋冬号掲載)
Tさんご夫妻の希望で本格的な薪ストーブをしつらえた子世帯のLDK。集成材の梁は強度が高く、自然な木目も生きている。モノトーンの断熱タイルが空間のアクセントになった薪ストーブ周り。ストーブの暖気は、吹き抜けを通じて2階まで温もりを導いてくれる