上田市
株式会社 林工務店
株式会社 林工務店 (上田市)
上田市 / 内山邸 / 夫、妻、猫1匹
仕事の関係で5年間、タイで暮らしたご夫妻。帰国したらマイホームで暮らしたいと、一時帰国期間を利用して家づくりを始めた時に林工務店と出会った。「無垢材をふんだんに使った家もさることながら、社長やスタッフの人柄に惚れました」とご主人。メールなどで連絡を取りながらイメージを固め、2016年4月、建前を迎えた。
帰国後、家と対面したご夫妻の口からは思わず歓声が。「“和とモダンの調和”“ほどほどに抜け感のある吹き抜け”など、微妙なニュアンスが見事に叶えられ、理想の住まいが形になり始めたことに感動しました」。その後の工事には、ご夫妻も積極的に参加。直接コミュニケーションを交わすことで、設計士や現場の職人もご夫妻の好みや生活スタイルを把握できたという。例えばスギの木目の美しさに和の伝統が薫る軒裏は、ご主人のリクエスト。ご夫妻がこよなく愛する猫・シンちゃんのために、リビング壁には吹き抜けの梁へ続くキャットステップを取り付けた。秋田杉のリビングテーブルも造作。隅にさりげなく彫り込まれた猫の足跡に、ご夫妻の人となりを知り尽くした職人の遊び心が伝わってくる。
盆地である上田の夏は酷暑日も多いが、通気性に優れたWB工法や、風の流れを計算した「ガラリ」のおかげでエアコンいらず。冬は信州カラマツの無垢フローリング+床暖で、暖かさに包まれる毎日だったとか。「やはり無垢材は目に美しく、身体にも心地良いですね」と、木に囲まれた暮らしを楽しむご夫妻だ。
(ナガノの家 2017年秋・冬号 vol.8掲載)
木の温かな風合いを引き立たせるため、壁紙はもちろんキッチンの収納棚や家電も白で統一。梁の上は愛猫・シンちゃんのお気に入りの場所だ。ダイニングの真上は将来の子ども部屋。リビングにいる家族とコミュニケーションを楽しめるよう、吹き抜けに向かって無双窓と障子窓が設けられている