大桑村
有限会社細田建築
有限会社細田建築 (大桑村)
大桑村 / 嶋﨑邸 / 夫婦2人、子ども2人
かつての宿場町、中山道・須原宿に立つ築100年の古民家。転勤でこの街に越して以来、地域に根を下ろして暮らしてきた嶋﨑さん家族は、隣家が空き家バンクに登録されたことから購入を決意。長く住む人のいなかった古民家を受け継いだ。とはいえ、「劣化が目立ち、住める状態ではなかった」とご夫妻。そこで、地元の方々が「信頼できる」と勧める細田建築に依頼し、快適に暮らせる住まいにリノベーションすることにした。
依頼を受けた細田社長が重視したのは、まずは生活の場として整えること。既存状況を見て必要な手立てを講じ、改修範囲を取捨選択。コストを抑えながら耐震・断熱性能の向上を図り、快適に暮らせるよう工夫を重ねたという。完成した住まいは、玄関土間からLDK、和室へと連なる奥行ある家。段差のあった水回りは高さを調整して整え、趣ある帯戸や柱などそのまま活かせるものは空間に馴染ませた。「すっきり暮らせて気持ちがいい」とご夫妻。往年の街並みを今に伝える住まいは、暮らしに溶け込みながら次世代へと受け継がれていく。(ナガノの家リフォームリノベーション Vol.9掲載)
和室3間をLDKに改め、すっきりとした住空間に。柱・梁などの既存木部は、傷みや傾きを補修して空間に馴染ませた。ダイニングには床暖房も

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有限会社細田建築