長野市
田中工務店
田中工務店 (長野市)
千曲市 / Y邸 / 夫、妻、長男
無垢材が張り巡らされたリビングを、2歳の長男が元気よく裸足で駆け回る中、「子どもが木に触れながら裸足で暮らすのが理想でした」と話すご主人。理想を形にした住まいは、大工の匠の技が光る快適空間でもある。
出産を機に本格的に家づくりを考えたご夫妻は、知人が田中工務店で家を建てたと聞いてその存在を知った。同社で印象に残ったのが、現場で施主と話し合いながら家を建てていく姿。「仕事が丁寧な大工の職人さんで、『いい家をつくりたい』という想いをすごく感じた」とご主人は振り返る。子どもをのびのびと遊ばせたいとの思いから希望したのは、木をふんだんに使い梁がある吹き抜けの室内と、ウッドデッキがある住まい。リビングは天井板をヒノキ、壁材をスギ、床材はクリを使用し、木に包まれた希望通りの空間に。中でもインパクト抜群のスギの太鼓梁は、樹齢100年を超える大木を使った。
また、子どもの健やかな成長のために選んだのが、シックハウス症候群などに有効だという通気断熱WB工法。「風通しが良く、湿気もこもらないので住みやすい」とご主人。夏はほとんど空調を使わずに快適に過ごせたという。
「木の色合いが変化していくのを見るのが楽しみ」と奥さま。子どもの成長とともに、木が持つ味わいも年々増していくことだろう。(ナガノの家 Vol.15 2021年 春・夏号掲載)
床、壁、天井にたっぷり無垢材を用い、まるでログハウスのような木の温もりに満ちたリビング。ご主人のお母さまのご実家にあった組木細工の飾り窓を蘇らせた小窓や階段下空間を活用したTVラックなど、手仕事の技もそこかしこに