中野市
若林建築/WAKABAYASHI KENCHIKU
若林建築/WAKABAYASHI KENCHIKU (中野市)
須坂市 / M邸 / 夫、妻、夫の父、夫の母、猫3匹
結婚を機に家の建て替えを考えていたMさん。「WB工法で建てた友人の家に遊びに行った時、ジメジメ感をまったく感じなかった」と快適さを実感。透湿壁を透過して臭いを自然に排出する効果もあるWB工法は「愛猫3匹との暮らしにもぴったり」と、友人宅を手掛けた若林建築に依頼。完成したのは、1階は両親の部屋とLDK、2、3階は子世帯のスペースと、フロアで世帯を分けた同居型二世帯住宅だ。
2階リビングに入ると、その開放感と明るさ、そしてあふれんばかりの緑に圧倒される。若夫婦がこだわったのは、大きなシンボルツリーのあるリビング。スキップフロアで空間をさり気なく分けた南面フリースペースの窓辺には、大切にしてきたグリーンが所狭しと並んでいる。グリーンと木目が調和し、部屋にいながらにしてガーデンテラスのような雰囲気を味わえる。
吹き抜けを介して続く3階は、あえて壁を設けずオープンな空間に。高窓から降り注ぐ光が2階へもたっぷり明るさを届ける。また、毎週のように友人が訪れるゲストの多いM邸。「バーベキューをしたり花火大会を眺められるスペースがほしい」と広い屋上テラスを確保。来客用のゲストルームもしっかり備えている。愛猫とも友人たちとも楽しい時間を共有できる、スペースを生かし切った住まいだ。(ナガノの家 Vol.15 2021年 春・夏号掲載掲載)
3階へ伸びる大きな吹き抜けを備えた、子世帯の2階リビング。奥に見えるのは、2段上げて空間をゆるやかに分けたフリースペース。視線が南側に導かれ、奥行きを感じさせる。ベランダ塀の高さを抑え、庭の大きなしだれ桜が屋内から良く見えるように配慮した。ゲストがたくさん来たときは、スキップフロアがベンチ代わり