松本市 ／ A邸 ／ ／夫、妻、長男

暗くて寒い古民家を 和の様式美が際立つ快適な住まいへ

お父さまの他界により、思いがけず実家を相続したAさま。築100年以上の古民家の冬の寒さや時代に合わない間取りから、当初は建て替えを検討していた。しかし、住宅会社と話す中で、心が傾いたのは担当者のひと言がきっかけ。「『こんなに素晴らしい建物は見たことがありません』と、目を輝かせながら言ってくださって。残した方がいいのかなと」と振り返る奥さま。そして担当者を信頼してリフォームを任せることにした。
　目指したのは、耐震性や断熱性を確保した住み継げる家。「担当・葛原さんの親身な対応が印象深いです」と穏やかに話すご主人。「築118年の家なので、解体時には想定外のことがたくさん。でも、すぐ相談ができたので不安なく進められました」と奥さま。
　初回の相談から完成まで約3年。丹精こめた住まいは、当時の意匠を活かして生まれ変わった。新築並みの住宅性能に加え、家事動線や趣味部屋など快適に過ごす工夫も満載だ。「次は庭を整えたいですね」と話すご夫妻の表情には、この家で時を重ねていく喜びに満ちていた。
（ナガノの家リフォームリノベーションVol.9掲載）