中野市／Ｔ邸／夫30代、妻30代、長女2歳、次女0歳

住む人の“暮らし”に寄り添った設計

　Ｔ邸ご主人の職業はウェブデザイナー。事務所を併設した新居は、まだ生活中である実家の家屋を一部切断し、取り壊した先につながるように建てられた。延床面積は32坪強と決して広くはないが、ご主人の仕事場やサロンとしても使える土間スペース、奥さまのユーティリティールーム、脱衣室の横に設えた広々とした家族共通のクロークなど、リクエストを見事叶えている。
　リビング階段下のデッドスペースは、テレビを置く指定席。鑑賞しながら寛げるようにと、ソファの定位置も最初から想定して設計がなされた。ダイニングテーブルを置く場所も然り。どんな大きさのテーブルを、部屋のどこに置くのか――それらすべてを考慮した上で、照明の位置も計算している。住む人の生活に寄り添って設計されたＴ-ＰＬＡＮの住宅。なるほど、同社の家が「暮らしやすい」と言われている所以は、ここに尽きる。（ナガノの家　2015年春夏号　vol.3掲載）