長野市
株式会社 T-PLANアーキテクト
株式会社 T-PLANアーキテクト (長野市)
千曲市 / N邸 / 夫、妻、長女
随所に光るテクニックが
センスある住空間を演出し
暮らしに彩りをプラスする
オールガルバリウムの白い四角い建物に、アクセントを添えるように突き出た薪ストーブの煙突が特徴のN邸。取材にお邪魔したのはちょうど夕暮れ時で、庭から見
えるそのストーブの炎が、なんとも暖かそうな光を放っていた。
実家から薪が調達できることもあって、最初から設置を決めていたという薪ストーブは、ご主人が最もこだわったところ。家族が自然と集まってくる、家の中心的存在になっている。ご主人お気に入りのもうひとつは、2階にあるフリースペース「メンズケイブ」。正面の大きな窓からは山の四季折々の表情が見渡せ、デスクで読書や仕事をしたり、くつろいだりと、機能性と遊び心の両方を満足させてくれる隠れ家的な場所になっている。一方で、奥さまのこだわりは、しっかり主婦目線が貫かれているキッチン。収納力やスムーズな動線はもちろん、そこから中庭が見えることで、奥行きを感じられるような設計に。また、洗濯物が人目につかないようにと、外からわからない場所に4箇所物干し場を設置し、家事がしやすいのに生活感を感じさせない。
「デザインセンスの良さ」が決め手だったというT‐PLANアーキテクト。「設計士さんとの直接のやりとりだから、どんな小さな悩みごともすぐ拾ってくれて、具体的な形にしてくれました」と、フレキシブルな対応に満足していたご主人。全体を白、木目調、黒の3トーンでまとめたベースは、インテリアで遊びやすく、「これから少しずつ変化を加えていくのが楽しみ」。
(ナガノの家 Vol.11 2019年春・夏号掲載)
薪ストーブが主役のLDK。ご主人はシンプルモダン、奥さまは和モダン、とそれぞれの異なる希望を取り入れながら実現した、木目を多用したナチュラルテイストの住まい。床材はあえて節の多いもの選び、質感を楽しむデザインにすることで、家族を優しく包む空間に