長野市
水野建設有限会社
水野建設有限会社 (長野市)
長野市 / K邸 / 夫、妻、長男
子どもも楽しい回遊動線
家具いらずの充実の収納ですっきりシンプルな暮らし
「うちは一年中裸足なんです」。取材にお邪魔し、一家全員裸足の姿に驚いて尋ねると、そんな答えが返ってきた。少し肌寒い日だったが、K邸の中の暖房機具はすべてオフ。サッシから入る日差しの温もりだけで室温がほどよく保たれ、裸足でフローリングの床をスルスルと歩くのは見るからに気持ちよさそうだ。
「光熱費ゼロ」を目指す家づくりに定評のある水野建設だが、K邸は現行の断熱性能基準・最高等級の上を行く「HEAT20G2グレード」をクリア。約60帖という平屋の空間すべての空調を14帖用のエアコン1台にわずかに頼るだけで、一年中快適温度が保たれる。「太陽光パネルを載せていないオール電化の家ですが、電気代は1年間トータルで11万円ちょっとくらい。なのに暑さ寒さのストレスがまったくないのが、この家を建てて一番よかったことですね」と話すご主人の言葉には、説得力がある。
広々と暮らすため、モノをなるべく置かないというK邸はとてもシンプル。床材とテイストをそろえた造作棚が充実しており、すっきり整えられている。また「帰って手を洗う、お風呂に行く、リビングに戻る…などほとんどの行動が、壁に遮られずにできるんです」と嬉しそうに話す奥さま。これは動線を考えてプランした回遊できる間取りのおかげで、よく考えられているなあと感心しきり。「子どももいつも走り回っています。ちょうどこの家ができてからコロナ禍で家にいる時間が増えたので、子どもがのびのびできるのはとてもよかった」とご主人の笑顔がほころんだ。
(ナガノの家 Vol.18 2022年 秋・冬号掲載掲載)
希望を箇条書きするところからスタートしたというKさんの家づくり。トップ3が収納と採光、掃除のしやすさ…だったことから、タタミスペースも含め、お掃除ロボットが作動しやすいフラットな床に。収納と窓は多めに配し、希望を叶えた