長野市
玉井建設株式会社
玉井建設株式会社 (長野市)
長野市 / T邸 / 夫、妻
もともと役場だった建物を曳家し、住居として活用してきたというT邸。「歴史ある建物を壊してはもったいない、次世代まで引き継ぎたい」と考え、築約100年いう家屋のリノベーションを決めた。その想いにいち早く賛同したのは、大学院で建築を学んでいた兄の恭椰さん。弟夫婦のために7つものプランを考え、ふたりが気に入った案をベースに玉井建設の設計担当・竹内さんと綿密に打ち合わせ。新築と同基準の断熱工事と耐震補強を施し、既存のカーポートには太陽光発電パネルを設置。性能と快適さを兼ね備えた家へと生まれ変わらせた。
リビングは一部吹き抜けだが、昔ながらの低い天井も意図的に残し、落ち着きと開放感の両方を楽しめる。家屋の両サイドにロフトを新設しているが、上階で行き来できるようキャットウォークでつながっている。「工事中でも私たちのアイデアを柔軟に取り入れてもらえたのは、竹内さんが臨機応変に対応してくださったおかげ。階段やデッキ、つくりたいものはまだまだたくさんあります」とご夫妻。
“紡いでいく”がテーマの楽しい家づくりは、まだまだ続いていくようだ。(ナガノの家リフォームリノベーションvol.8掲載)
家の中央にリビング、左右に寝室とキッ チンを振り分けた、シンメトリーでシンプ ルな間取り。低かった天井は南側を撤去して吹き抜けに。「思った以上に開放的になって驚きました」