長野市
川柳建設 株式会社
川柳建設 株式会社 (長野市)
長野市 / M邸 / 夫、妻、長男、長女、犬3匹
ロフトやスキップフロアなど、階層を少しずつずらした縦の組み合わせでより多くの空間を作り出したM邸は、木造3階建てながら実質は5層からなる「ナナメウエのイエ」。一番こだわったのは家族が集まる2階のLDK。リビングの天井を高くすることで目線がナナメウエへと向き、いっそう広がりのある印象を生み出した。奥さまが何よりも先に選んだというアイランドキッチンに合わせ、ダイニングは黒、リビングは白で内装をモダンにコーディネート。高さと色を変えることで、同じ空間ながら別の部屋のようなイメージを作りだしている。ほかにも天井裏の収納スペースやスカイバルコニーなど、「ここにも部屋が!」という驚きがいっぱい。外見だけでは知りえない広がりは、まさに「ナナメウエのイエ」マジックだ。
「ナナメウエのイエ」のもうひとつの特徴は窓の多さで、一般住宅の2~2・5倍の窓が使われているという。それぞれの窓には採光、通風、外を眺めるため…などの目的があり、計算のうえで大きさや位置を決定。視線カットに効果的な高窓や地窓には、小さくてもたっぷり光を取り込める凸凹ガラスを採用。天井の白いクロスの効果も相まって、部屋全体に明るさを巡らせてくれる。
「カタログで見るのと実物では全然違うから」と、何店舗ものショールームに足繁く通ったという奥さま。ディスプレイを見ながらクロスやタイル、備品などをひとつずつ選び、個性溢れる我が家をつくり上げた。M邸はオープンハウスとして予約制で見学も受け付けている。(ナガノの家 2016年春夏号 vol.5掲載)
LDKは一体空間だが、リビングは1段 下げたスキップフロアにし、なおかつ天 井を上げてゆったり感を出した。ソファ で寛いでいても、階段奥の窓へと目線 が抜け広がりを感じられる。高窓のひ とつは換気のため開閉式に。天井の クロスは光沢ある白で明るさアップ