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駒ヶ根市 / K邸 / 妻、長男、次女、次女の夫、猫1匹
「将来のことを考えて、車いすでも生活がしやすいように」と、リフォームに踏み切ったKさん。玄関前にスロープを設え、スロープ横には駐車スペースを確保。玄関の出入り口を広げ、トイレや洗面スペースはムダなく余裕をもって移動できる間取りへと改善し、建具は吊り引き戸を選ぶなど、車いすでも快適な暮らしが叶う住まいが完成した。
いつ車いすが必要になっても安心だが、現在90歳のKさん、実はまだ車いすユーザーではない。「でも、必要になってからの工事では遅すぎるかなと思い、備えておこうと考えました」と話す。そのほか、3室の子ども部屋だったスペースはふたつの洋室に変更。和室2室をワンルーム化する際は、一部を収納にするなどして、使い勝手の良さを工夫している。壁や天井、床には断熱材を入れ、基本性能もアップ。冬の寒さも夏の暑さも気にならず、快適な住空間も実現した。
完成から既に一年。「家を片付けながらのリフォームは大変でしたが、気力があるうちにお願いして良かった」と笑顔を見せるご家族の姿が印象的だった。(ナガノの家リフォームリノベーション 2025-2026 vol.9 掲載掲載)
玄関の間口を広げるために入口の向きを変え、緩やかな勾配のスロープを新設。幅はできるだけ広めにし、方向転換のしやすさにも配慮。スロープの先はすぐ駐車スペースへ