長野市
野村建設株式会社
野村建設株式会社 (長野市)
長野市 / M邸 / 夫、妻
贅沢な広さを持つ玄関ホールは、赤みがかった色が落ち着きを生むカリンの木、LDKは濃褐色でワイルドな印象のタガヤサン。建具や階段はホワイトアッシュと、無垢材をふんだんに使ったM邸。木工職人であるご主人の自作家具が主役になるよう、珪藻土の白とナチュラルな木目でシンプルにデザインされた住まいだ。
無垢材をたくさん使いたいという願いに応え、「建築中も棟梁から『こういう木があるよ』と教えてもらったり、微妙な色味や堅さへの要望を丁寧に聞き取ってわざわざ探してくれました」と奥さま。色の濃淡が美しいタガヤサンの床板も提案されたもの。「どんどんツヤが出てアメ色に変わっていくはず」と、ご主人は経年変化を楽しみにしている。またご夫妻ともにアレルギー体質のため、「空気のキレイな家になる」と野村建設が勧めてくれた通気断熱WB工法を体験し、導入することに。冬の結露が一切なく、心地よい温・湿度で快適に過ごせたという。
理想の住まいが完成するのはまだこれから。広い庭を前に、「花や木をいっぱい植えて季節を感じられる庭にしたい」と奥さま。家の中はまだ揃っていない家具もあるが、ダイニングテーブルや本棚など、ご主人のお手製が少しずつ空間を埋めていく予定。そんな過程もまた、かけがえのない楽しい日々となるはずだ。
(ナガノの家 2017年秋・冬号 vol.8掲載)
LDKでまず目に入るのは、ダークな色調の中に浮かぶ縞模様が美しい「タガヤサン」のフローリング。唐木三大銘木と言われ、その独特な見た目と堅牢さが特徴の無垢材を、贅沢にキッチンの床にまで使った。壁は調湿機能のある珪藻土塗りでシンプルな仕上げ