千曲市 ／ K邸 ／ 2世帯

つかず離れず、心地よく 程よく交わる二世帯の住まい

　山郷の静かな集落に立つK邸。淡いベージュの外壁を纏う住まいには、Kさん夫妻とふたりの女の子、ご主人の両親が暮らしている。元々アパートに暮らしていた夫妻だが、長女の小学校入学を機に実家に移ることを決め、両親と共に快適に暮らせる二世帯住宅をつくることにしたという。建築は、色々な情報を集める中で更埴建設に依頼。「提案がとても良くて。じっくり対応してもらえたのも良かった」と夫妻。「実は親しい友人家族の家も更埴建設の二世帯住宅。話を聞いていたので安心してお任せできました」。計画にあたりKさん家族が重視したのは、お互いのプライベートを尊重すること。玄関のみ共有として各々の空間を充実させ、収納や動線にも意識を配った。完成した住まいは、１・２階で世帯を分けるつくり。それぞれゆったりとしたLDKと水回りがあり、リビングを中心に暮らしが展開されるようになっている。どこもコンパクトな動線で結ばれていて、広さも使い勝手もちょうどいいと言う。
　ひとつ屋根の下に暮らすようになってから、家族の自然な交流が増えたそう。出かける時にはお互い声を掛け合い、両親が子どもを預かることもあるという。「元気に駆け回る姿を見るのは楽しい」とお父さま。お互いのペースを大事にしながら支え合う三世代家族は、快適な新居で今日も心地よい時間を紡いでいる。（ナガノの家 vol.24（2025秋冬号）掲載）