安曇野市 ／ K邸 ／ 夫、妻、長男

色を絞った潔さで魅せる
陰影が映える洗練の住まい

巧みに配された窓から注ぐ
優しい日の光に包まれて
安らぎと時の流れを感じる

　一日の始まりを告げるのは、寝室の高窓に差し込む朝日。次第に吹き抜けリビングやウッドデッキに面する南面の窓から温もりある陽光が注ぎ、日が西へ傾くとタタミコーナーの地窓から西日がやさしく伸びてくる。一日中日差しに包まれ、季節で変化する光の移ろいを存分に感じられるＫ邸。シンプルモダンなデザインだからこそ光が生む陰影が映え、空間の美しさを引き立ててくれる。

　新築を考えていたご夫妻が具体的に動き始めたきっかけは、長男を授かったこと。「県内で気になる会社の資料はほとんど取り寄せました」というほど家づくりへの想いが強かったご夫妻がライヴィングをパートナーに選んだのは、そのデザイン力と提案力。さらに担当の茅野さんと奥さまが小学生時代からの友人だったことから、気兼ねなく相談できることも決め手になった。

　理想を自由に叶えられる注文住宅の強みを活かし、洗練された内装デザインが魅力のＫ邸。光を取り込む窓配置や統一感のある造作家具、伸びやかさを生む吹き抜けやハイドア建具などは、奥さまの希望したものだ。さらに「子どもが独立したらワンフロアで生活できるように」と寝室は１階にするなど、デザイン・機能性ともに考慮されている。「窓が多すぎるかな？」との不安もあったが、実際にひと冬を経験し、「信州の厳しい冬でもエアコン一台で十分でした」と満足気。お気に入りのデザインに囲まれた快適な暮らしを支えるのは、信州の気候を熟知した同社の住宅性能の高さだと実感した。
（ナガノの家 Vol.17 2022年春夏号掲載掲載）