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その他 / N邸 / 夫、妻、長男、長女
温もりに包まれた バーンハウス風のセカンドハウス
夏から秋へと季節が移ろう中、浅黄色の芝が茂る丘の上にひっそりと建つN邸。リビングの大窓からは「お天気の日は富士山まで見える」という抜群の眺望が楽しめ、外からは窓から漏れる光や読書に耽る子どもたちの姿が垣間見える。通りがかった人の心までほっこりあたたかくなるような、温もりに満ちた佇まいが印象的だ。
神奈川県在住のご夫妻が夏を快適に過ごせるセカンドハウスを考えるようになったのは、「子どもたちを自然の中でのびのびと遊ばせてあげたい」という思いから。イメージはヨーロッパの田舎にあるバーンハウスのような、素朴な愛らしさのある家。理想を叶えるために選んだパートナーは、信州の豊かな景観に馴染む、自由設計でオンリーワンの家づくりに定評があるトモノだった。
東西に長い平屋は約28坪。水回りを境にLDKエリアと寝室エリアをゆるく分けた、オープンかつシンプルなつくりだ。内と外のクッション的な役割を担う広い風除室、回遊できる動線、美しい森を眺めながら家事ができるキッチン、ひだまりのヌックなど、コンパクトな中にもこだわりが満載。「冬の寒さが心配でしたが、トリプルサッシを入れ気密性や断熱性も十分。薪ストーブの炎を眺められる冬が今から待ち遠しい」と奥さまはほほ笑む。
ドッグランやブランコがある広い芝生の庭は、子どもたちと愛犬の格好の遊び場。駆け回る様子にご夫妻は目を細める。「思い描いていた理想の夏が過ごせました。この家で思い出を重ねていくのが楽しみです」。(ナガノの家 Vol.25 2026年 春・夏号掲載掲載)
高原の丘の上に建つ白い家は、まるで一枚の絵画を思わせる美しい佇まい。白の塗り壁がやさしい風合いで、煙突をぐるりと囲んだ石張りや玄関の木部がアクセントを添える