長野市
小坂建設株式会社
小坂建設株式会社 (長野市)
須坂市 / S邸
今も土蔵造りの街並みが残る、古い通り沿いに建つS邸。築120年以上という母屋はその風格を生かすべく改修再生、築50年ほどの離れは取り壊して伝統構法で新築と、異なる工事を同時進行することとなりました。設計は京都の建築士・小野暁彦氏。既存の母屋と新築の離れをいかに違和感なくつなげ、かつ街並みに溶け込ませるか。さらに住宅が密集する土地柄、プライベートの確保と開放感のバランスもポイントとなりました。
母屋と離れは各階とも廊下でつながり、1階は親世帯、2階は子世帯と生活空間をフロアで分離。離れ1階のリビング・ダイニングは、薪ストーブを囲んで一家が集えるゆったりした空間が広がっています。離れの2階はLDKのみという潔さ。2面に開けたウッドデッキと特注の大窓のおかげで、街中とは思えない開放感が満喫できます。スタイリッシュな見た目の中にも自然素材の温もりが同居し、これからも家族を見守り続けていく…そんな住み継がれる家が出来上がりました。
1階の焼杉と2階の漆喰塗りのツートンカラー、そしてシンメトリーに配された窓と差し鴨居がモダンな印象を与える伝統構法の離れ。既存の母屋(右側)とは違和感なくつながり、スムーズに生活できるよう動線にも配慮した。1階と2階は縦横幅が違うため、どの角度から見ても違う表情を楽しめる
長野市
小坂建設株式会社