須坂市
株式会社ステーツ
株式会社ステーツ (須坂市)
長野市 / O邸 / 夫、妻、長男、次男、三男、夫の父、夫の母
「暮らしはじめてから、長野がすごく好きになって。次第に両親にも、この街に住んでほしいと思うようになりました」と話すのは、二世帯住宅に暮らす横浜出身のご主人。長野に住んで10年。土地に馴染み、家族を持ち、家づくりを考えるようになったのを機に、横浜に暮らすご両親に長野での二世帯暮らしを提案したという。「はじめは戸惑った」と話すご両親だが、長野に縁を感じていたこともあり、「各々のリズムやライフスタイルを尊重できる住まいなら」と、完全分離の二世帯住宅建築を決めた。
建築は、「モデルハウスや予算感、提案プランやレスポンスもすごく良かった」というステーツに依頼。“庭でつながる二世帯住宅”をコンセプトに、家づくりがスタートした。子世帯のご夫妻が重視したのは広がりとゆとり。元気な三兄弟ものびのび過ごせるように空間をゆったり取り、リビングには大きな吹き抜けを設けて全体をご夫妻好みの北欧テイストに統一した。一方親世帯は、ワンフロアで完結できるホテルライクな空間にこだわりが。庭とさりげなくつながるリビングは寝室と一体となるつくりで、動線や掃除のしやすさもよく考えられている。
完成した住まいは広い庭を囲むようにふたつのリビングが並び、子どもたちが自由に行き交う様子に大人たちは目を細める。「庭とつながる暮らしが楽しい」というご夫妻と、「今はまだ別荘感覚」と笑うご両親ともに、新たな信州ライフを満喫中。お互いを尊重し合いながらつくった住まいは、たくさんの笑顔にあふれていた。
(ナガノの家 Vol.20 2023年秋冬号掲載)
「家族皆でのびのび過ごせるように、広く開放的な空間にしたい」とLDKはゆったり。親世帯にまで伸びる広いデッキや庭と屋内を子どもたちは自由に行き来し、元気いっぱいに過ごす毎日