小布施町 ／ K邸 ／ 夫、妻、犬1匹

手入れの大変な日本家屋を､夫婦で心地よく過ごせる木の住まいへ

　「以前もここに窓があったけど、風景なんて気にも留めていなくて。リノベしたら景色がすごくきれい。ずっと住んでいたのに新鮮です」とほほ笑むKさんご夫妻。以前はこの敷地に、90坪もある母屋と4LDKの離れが建っていた。ご両親を見送り、お子さんが独立してからは、建物の維持管理に苦心してきたご主人。「年を取ったらとてもやりきれないと、小さな家に建て替えるつもりでした」。

　情報を集める中で、しなのいえリノベーションが手掛けた高山村の住まいを見学。性能を引き上げる断熱改修と、無垢材や造作の建具・家具で仕上げた内装に惹かれて相談したところ、「建て替えでなく、築30年の離れをリノベしませんか」と予想外の提案が。「予算内で断熱性能も十分な木の家になると聞き、驚きました」。

　全体に断熱改修を施し、不要な間仕切りを撤去。母屋は解体し、庭を望める明るいLDKへ。キッチンや水回りも造作して、すっきりとモダンな木の空間が完成した。「今はエアコンだけで冬も夏も快適。心にゆとりができて、この家にいる時間が楽しくなりました」。（ナガノの家リフォームリノベーション　Vol.9掲載）