長野市
しなのいえ工房(株式会社アグリトライ)
しなのいえ工房(株式会社アグリトライ) (長野市)
長野市 / A邸 / 夫、妻、長女、次女
母親の介護を予定し、建てる家はとにかく暖かい家にしたいと考えたAさんご夫妻。「展示場を見学する時も、この家はどういう風に暖かさを保つのかをポイントにして見て回りました」とご主人。コスト面だけでなく、性能にも重点を置いて検討したという。そんなある日、しなのいえ工房で建てた奥さまの友人宅を訪問。「外観など見た目の美しさ、無垢材の風合い、暖かさ。すべてが自分たちの感性に合っていました」と、設計を依頼することにした。そして完成したのが自然素材をふんだんに使ったA邸。「あれこれ言わないほうがきっといい家になると思ったので、希望を全部伝えてあとはおまかせしました」と奥さま。
提案されたのは天井高2.2mの家。部屋の広さと天井高のバランスはもちろん、建具や家具を全て天井高に合わせ造作し、下がり壁をなくすことで視線が抜けるよう設計。また建具に同じ材質の物を使うことでつながりをもたせ、空間がより広く感じられるようにした。一番のポイントは室内の温度を一定に保つ高性能な200㎜断熱。暖房はヒートポンプ式の温水パネルヒーターのみだが、躯体そのものが蓄熱し、ふく射熱で家全体がじんわり暖か。「寒いところをつくりたくなかった」という希望通り、冬でも裸足で過ごせる心地よい住まいにご夫妻も満足そう。大屋根にはご主人の希望で設置した大きなトップライトが。「ここから花火を見るのが楽しみ」と、家族でその日を今から心待ちにしていた。(ナガノの家 2018年春・夏号 vol.9掲載掲載)
1階部分は米杉の板張り、軒裏は檜の羽目板を使った外観。家の耐久性は軒で変わるため、軒の出を長くし、で きるだけ外壁に雨水がかからないよう設計
長野市
しなのいえ工房(株式会社アグリトライ)