長野市
しなのいえ工房(株式会社アグリトライ)
しなのいえ工房(株式会社アグリトライ) (長野市)
佐久市 / 佐久市/H邸 / 夫、妻、夫の父
木の香りに包まれ、自然を眺めるのが何よりの贅沢。
快適性だけでなく借景まで計算し尽くした家は、
体にも心にもゆとりを与えてくれる――。
昼は溢れんばかりの緑、夜は降るような星空に抱かれたH邸。自然塗料を用いた柔らかな色合いと軒高を抑えたデザインが、周囲の自然に溶け込んでいる。昨年までは築80年の旧宅で暮らしていたが、「高齢の父のために快適な家を」と新築を決意。健康住宅に定評のあるしなのいえ工房に設計を依頼し、自然素材や換気システムにこだわった新居を完成させた。美しい借景も家族のお気に入り。「どの窓もベストポジションに配置されていて風景画みたいでしょ。設計時に模型も製作してくれたので、実際の暮らしを思い描きながら間取りを決めました」と奥さま。
リビング・ダイニングには物件を見学した際にひと目惚れしたというあらわし梁を採用。外壁にはアクセントとして杉の板張りを施し、室内の床や造作家具にはヒノキやカバ材などの無垢材をふんだんに取り入れた。職人による木の風合いを活かした細やかな造作が、施主の日々の暮らしを快適にしている。
何よりご夫妻を感動させたのは、真冬でも快適な断熱性能だ。「1階のFFストーブひとつで2階まで暖かいです」と奥さま。そのおかげか、引っ越し前に体調を崩していたご主人も、今ではマレットゴルフに参加するほど健康を取り戻したそう。今日もこの家は、心地よい空気と木の香りで家族を優しく包んでいる。
(ナガノの家 2017年秋・冬号 vol.8掲載)
窓はただ大きくするのではなく、景観を意識して大きさや配置を検討。どのような景色を眺め、どのような光を採り込みたいかイメージした。またこの家のUA値は0.40W/㎡Kで北海道などのⅠ地域の基準値0.46を上回る断熱性能を誇り、四季を問わずに快適に過ごせる